京都大学大学院医学研究科 婦人科学・産科学 教室
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- 共同研究
- 共同開発
- 医療
京都大学ウイルス・再生医科学研究所 伊藤貴浩教授は白血病をひとつのモデルとして、がん悪性化の分子機構の理解に取り組んでいます。がんの予後に大きな影響を与える要因のひとつは、がん進行・悪性化の有無です。従って、がんの進行を制御する分子機構を明らかにし、それを標的とする治療法の開発をすることで、がん患者の予後の改善に大きく貢献できる可能性があります。
(1)化学療法や放射線療法に抵抗性を示す
(2)がんの再発を起こす能力がある
(3)他の臓器に転移することができる
伊藤教授の研究から、がん幹細胞が分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれるアミノ酸類を特に多く必要とすることが明らかになっています。このBCAA代謝経路を遮断することができれば、がん幹細胞は体内で自らを維持することが出来なくなり、がんの活動を停止させることができると期待されます。
今回の共同研究では、FRET (Förster Resonance Energy Transfer) という分子間のエネルギー移動を可視化する手法と、ハカルスの画像解析技術を活用し、がん幹細胞のBCAA代謝の仕組みの解明を試みます。
ハカルスは、スパースモデリング技術をAIに応用したデジタルソリューションを提供。少ないデータ量で高精度なAIを活用できることから、産業分野だけでなく、希少疾患の画像診断や実験プロセス自動化への応用など、医療分野でも数多くの課題解決に取り組んできました。ハカルスならではの経験と技術力をもとに、 今後もAI技術を用いてR&Dの効率化を支援し、医療の発展に貢献してまいります。
がん進行制御の理解のためには、阻害化合物や遺伝子編集などの薬科学・分子遺伝学手法を、細胞のかたちを観察する画像解析の技術と組み合わせることで、新規の分子メカニズムの発見が可能になると考えます。ハカルスがもっている情報処理や画像解析技術と、我々の生物医学的アプローチの組み合わせによって、これまでには見つけられなかった新たな知見の発見につながると期待しています。
AIを使った画像解析はハカルスの得意とする分野の一つです。幹細胞・がん細胞の機能制御機構に関する研究の第一人者である伊藤教授との共同研究を通して、がん細胞の代謝の仕組みを解明し、がん患者の予後改善に貢献できることを強く期待しています。
氏名:伊藤 貴浩(京都大学ウイルス・再生医科学研究所 教授)
経歴:
研究課題:幹細胞・がんの細胞運命を制御する分子機構の理解と創薬への応用に関する研究
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