興味を持ち続ける難しさ

興味を持ち続ける難しさ

社長業をやっていると、「経営者として一番難しいと思うことは何ですか?」と聞かれることが時々あります。

人によっては、お金集めだったり、モノを売り込む営業行為だったり、従業員を鼓舞することだったり、難しいと感じるポイントはそれぞれ違うと思います。

曲がりなりにも10年近く会社経営をさせてもらって、過去に何度か起業している経験からすると、経営者として一番難しいことは、ズバリ、これだと言い切れます。
それは、

興味を持ち続けること

です。

 

周りの起業家仲間と話していても、これを最大の悩みポイントに掲げる人、多いです。

みなさんが知っているようなM&Aの事例でも、よくよく話を聞くと、実は創業者が事業に飽きてしまっている、という事実が発端で、スタートアップが大手企業に買収されるというケースは、実はかなりあったりします。

もちろん、メディアにはそういう風には書かれません。
「スタートアップXX、創業わずかXX年で、大手企業XXにXX億円で買収」と書かれて、「おぉ!」ってなるわけです。

会社に雇われている身分であれば、自分の興味が無くなった、もしくは変わった時点で転職すれば良いわけです。
起業家、経営者、創業者は、それができません。

考えてもみてください。

みなさんの普段の生活の中で、10年以上続けていることってありますか?
スポーツや趣味といったものでも、10年以上となると、なかなか少なくなるのではないでしょうか。
ましてや会社経営となると、同じトピックで20年、30年、40年と続けることを求められるわけです。

(そういう意味で、100年企業が数多く存在する京都、そして、それら京都企業を率いてこられた先輩経営者から学ぶことはたくさんあります。任天堂の岩田さんもその一人。)

 

自分がHACARUSを創業しようと思った時に、いろいろな分野の事業テーマを考えましたが、テーマを決める際の判断材料の1つが「自分がずっと興味を持ち続けられるかどうか」でした。

自分はライフサイエンスや医療については、ズブの素人です。
でも、残りの人生、何に時間を投じて、何を成し遂げたいのかと自問自答すると、毎回この辺りに回帰するんですね。

テクノロジーでもって、どうすれば人を健康にすることができるのか、と。

 

Alan Kayの名言「People who are really serious about software should make their own hardware」じゃないですが、今ではライフサイエンスを続けるために、他の事業もしっかりやると考え方を変えています。

それでも、HACARUSにとって、ライフサイエンスは創業者である自分の最大興味ポイントであり、これがあるから10年近くも飽きずに会社経営を続けられている、というのは紛れもない事実だと思います。

最近は事業に集中するために、大学での講演依頼も残念ながらお断りすることが多くなってきましたが、ここで、あえて学生さんにアドバイスするなら、この一言になるでしょう。

自分が興味を持ち続けられるテーマで起業しましょう

 

そして、もう1つ。

ディスカバリーチャンネルの「億万長者の挑戦」を観ましょう。

 

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