スタートアップにおける「仕事」とは何か

スタートアップにおける「仕事」とは何か

年度末が近づいてきて、人が動く時期になってきました。ソーシャルメディアのフィードでも、「〇〇を退職しました」「〇〇にジョインしました」といった書き込みがよく見受けられます。

 

かくいうハカルスでも、新年度に向けて色々と人の動きがあったりしてます。そこで、今回はスタートアップにおける「仕事」とは何ぞや、という切り口で書いてみたいと思います。

 

(ちなみに、上の写真は今月のボストン出張で立ち寄った、バイオテック・ベンチャー向けのインキュベーション施設LabCentralの入口の様子。幸いにも、今回ここで自社の事業プレゼンする機会をもらいました。もちろん英語ですがな。)

 

いつも通り、ズバリ結論から書きます。

 

成長中のスタートアップにおける仕事とは、環境の変化にただただ、必死こいて、ひたすら付いていくことだと自分は考えてます。

 

与えられたタスクをこなすこと、案件をさばくこと、売上を伸ばすこと、そんなもんは会社の変化のスピードに付いていく重要度に比べれば、はるかに低いもんやと個人的には思います。逆に言えば、変化にさえ付いて行ければ、タスク・案件・売上うんぬんは、おのずと達成できるはずです。

 

もうちょっと、マクロな視点で言い換えましょう。

 

世の中に存在する「あなたの仕事」は、これからもの凄い勢いで、AIやロボットによって置き換わっていきます。労働人口が将来減少することが明確に分かっている日本においては、おそらく他の国よりも、もっと速いスピードで「あなたの仕事」は無くなっていきます。

 

これまでは、寿司チェーンの店舗現場に寿司ロボットが導入されてえらいこっちゃレベルで済んでいましたが、これからは、いよいよホワイトカラー、いわゆる知的労働者の仕事までもがAI・ロボットによって消えていきます。

 

目の前のタスクをこなし、案件をさばき、売上を伸ばすことは大事ですが、そんなことだけを「仕事」だと勘違いしていると、人生で大きな落とし穴にハマることになります。変化に付いていくということは、時代に合わせたスキルを再度身につける、ということと全く同意です。

 

そんな時代の大きな変化の縮小版が、まさに、ザ・スタートアップの世界です。

 

スタートアップは、場合によっては時代の変化そのものを生み出す側にいる存在です。従って、スタートアップでの仕事が日々変化することは、もはや、あたり前田のクラッカーである(意訳:当たり前である)と同時に、それがスタートアップの唯一の生存手段だと認識する必要があります。

 

人によっては、同じ作業を延々と繰り返すような仕事に意義を見出す人もいると思います。ただし、そんなに大好きな「繰り返し作業」も、AI・ロボットによって奪われてしまっては、元も子もありません。残念ながら、そういった繰り返し作業こそ、AI・ロボットが最も得意とする仕事の1つだったりします。

 

何が言いたいかと言うと。

 

スタートアップでの変化スピードに必死こいて付いていく、ということは、18世紀半ばから19世紀にかけて起きた産業革命を超える、ウルトラ級の産業革命である「AI・ロボット革命」の時代を乗り切るスキルを、お給料をもらいながら身につけることができる、と考えて頂きたい、と述べたいわけであります。

 

特に、AIやロボットを手掛けるスタートアップで、これからどうやってAIとロボットと付き合いながら仕事をしていくか、本当に人間にしか出来ない仕事とは何ぞや、と考えながら日々の活動を行うのは、これからの厳しい労働環境を生き抜くための最適な訓練だと自分は考えてます。

 

そういうオマエはどうなんや、という話ですが、前回のボストン出張でMITのバイオテック・コースを受講させてもらってから、自分自身にバイオの知識をre-educate(再教育)するため、同じくMITのオンライン講義を平日夜・週末の時間を使って受講し始めました。

 

Computer Scienceの学位を持っている自分ですら、バイオの世界にデータ分析を適用するというのは、もう完全に未知の世界で、とにかく講義の内容を何度も見直して、Evernoteでメモを取り続けるという、時間の制約が多いスタートアップ経営者に対しては、なかなか難易度の高い行為だと、実際に受講を初めてみて気づきました。

 

スタートアップにおいては、経営者ですら、その変化に必死こいて付いていかなければ、AI・ロボットにとって代わられる残念な労働者の一人に成り下がると自らに言い聞かせてます。スタートアップで働くみなさん、もう1度、自身の仕事を再定義してみてはどうでしょうか。

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