労災ゼロを目指して — HACARUS Field Vision が現場で果たす役割
2026.06.01

製造現場の安全は、現場の方々の高い意識と日々の積み重ねによって支えられています。それでも、人の注意力だけで24時間あらゆる瞬間を捉え続けることは難しいのが実情です。これは個別の現場の問題ではなく、製造業に共通する構造的な課題です。ヘルメットが一瞬ずれたり、動線が立入禁止区域とわずかに重なったり、軽いつまずきが誰にも見られず通り過ぎたりなど、一つひとつはわずかな瞬間でも、その積み重ねの先に重大な労働災害が潜んでいます。
HACARUS Field Vision (以下 HACARUS FV) は、こうした人の目だけでは捉えきれない瞬間を AI とカメラの組み合わせで補い、重大事故をゼロに近づけるためのソリューションです。本稿はシリーズの第 1 回として、HACARUS FVが現場で何を担っているのか、その全体像をお伝えします。
なぜ現場の「見守り」を AI に任せるのか
労働災害をゼロに近づけたい、という願いはどの現場でも変わりません。一方で、それを人の目だけで実現するのはほぼ不可能というのも現場の実感ではないでしょうか。
カメラ自体は、すでに多くの現場に設置されています。一方で、その映像を人間の目で 「見守り続ける」ことは非常にコストがかかります。HACARUS FVは、現場を見続け・記録するという役割を AI に肩代わりさせることで現場の安全性を高め、人が本来の業務と対応に集中できる状態をつくります。
HACARUS FVが現場で果たす 3 つの役割
HACARUS FVのソリューションは、シンプルに 見逃さない・防ぐ・振り返るの3つで成り立っています。
1. 見逃さない — AI 解析による常時見守り
カメラ映像をリアルタイムに解析し、危険な瞬間を検知します。標準で対応できるのは次のような対象です。
- 保護具の未着用検知:ヘルメット・保護メガネ・マスク・手袋など、現場で必要とされる保護具がきちんと装着されているかをチェック (防塵マスク・安全帯・エプロン・ヘアネットなど学習次第で幅広く対応可能)
- 転倒・うずくまりの検知:その場で動けなくなっている人を検知
- 指定エリアへの侵入検知:立入禁止区域や危険エリアに人が入った場合に検知
このような検知を24時間、あらゆるカメラ映像に対して実施できることが AI に見守りを任せる意味です。
2. 防ぐ — 危険を検知した瞬間にアラート
検知して終わりではなく、危険を捉えた瞬間に現場へアラートを発報します。シグナルライトの点灯、音声通知、担当者への連絡など、現場に合わせた手段で危険を即座に伝えます。
大きな事故というのは、一般的に起きる前にいくつもの兆候を残します。HACARUS FVはその兆候を人より早く拾い上げ、事故が起きる前に止めるためのきっかけをつくることに価値を置いています。
3. 振り返る — 記録と継続的な改善
検知された瞬間だけでなく、その前後の映像も自動的に蓄積します。
- 何が起きていたかを後から確認・再現できる
- 同じ失敗を繰り返さないための原因分析が可能になる
- 安全対策の効果がデータとして見えるようになる
口頭で伝えられてきた「現場のヒヤリハット」がデータとして整理され、組織として学び続ける土台になります。安全対策を、属人的な活動からデータに基づく継続的な改善活動へと進化させることも目指しています。
シンプルに、現場で使える形で
HACARUS FVは、現場で実際に使い続けられることを最優先に設計しています。
- 構成の柔軟性:既設カメラを活かして施設全体を見守る大規模構成から、カメラとエッジ機器を置くだけで動くポン置き構成まで対応
- 始めやすさ:月額レンタルからスモールスタートが可能
「まず1台から試してみたい」というご相談から、全社規模の本格運用まで、現場の状況に合わせて段階的に拡げていけます。
今日も一日、ご安全に!
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