旭工精株式会社
ダイカストの表面検査の自動化を実現する協働ロボット+AI外観検査【動画】
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今回のAI 測定技術の開発によって、職場の生産性が向上し、製品の安定供給が実現。社内や製造現場に大きな効果をもたらす成果へとつながりました。人件費をはじめ、検査や検査員育成のコストが今後2~3年で50%程度削減できると見込んでいます。
弊社が生産している化学素材は食品や医薬品など幅広い用途で活用されますが、製造工程では水分含有量の調整が不可欠であり、適切な配分が決まっています。ただし、水分含有量の測定は可視光による画像検査では難しく、従来は溶剤を使った容積測定や、育成に5年以上かかるベテラン検査員らによる製品表面の目視検査、手で握った感触などで判定していました。将来に向けた業務効率化や後継者育成のためにも、製造工程におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が必要であると考えました。
DXプロジェクトの一環で、検査結果を数値化して工程の標準化をはかるため、AIの活用を計画。少量のデータでAIが構築でき、外観測定技術の課題解決策を提示しているHACARUSと連携し、新たな測定技術を開発しました。これまで検査員の経験に基づいて実施していた検査作業を自動化することで、品質の高さや供給体制の安定化を実現し、検査員の負荷軽減と熟練技能の継承につなげる狙いです。
HACARUSは、化学素材の製造工程における途中経過の判定に近赤外線カメラといったセンサーと、撮影した撮影した画像を分析するAI を組み合わせ、検査速度を約6倍にする検査技術を開発。素材には用途に合った水分含有量があり、赤外線を当てた時の吸収や反射が異なりますが、水分量の適切な状態を自動で見える化できるようにしました。ピーク値をグラフ化し、数値で表現できる点も本AIソリューションの特徴です。
実証実験を経て、2021年11月から試験運用を開始。検査の自動化により、1回の測定検査にかかる作業時間が30分から5分程度と約6分の1に短縮できるケースも見られました。時間短縮によって作業点数も大幅に増加でき、より効率的な生産や省力化を進められるようになりました。
ダイカストの表面検査の自動化を実現する協働ロボット+AI外観検査【動画】
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