Case Study事例紹介

丸共建設株式会社

KY(危険予知)活動をAIが支援するアプリで社員の安全意識を向上

  • 導入事例
  • 建設業
社員の安全意識を向上し、KY活動の記録を紙ではなくデータで残せること、現場ごとの統計が取れることが、HACARUS KY導入の決め手になりました。

丸共建設株式会社について

 

1966年に創業。長野県の千曲川源流近く、標高1,100メートルを超える場所に位置するため、冬場には気温が−20℃まで下がり、地面が深さ1メートルほど凍ることもあります。現在、同社は総合建設業、砂利・砕石プラント事業、不動産業など幅広く事業を展開し、地域社会の基盤を支える企業として貢献しています。 2024年6月7日に開催された安全推進大会で、HACARUSは同社が導入中の「KY活動をAIが支援するアプリ『HACARUS KY』」の講演を行いました。

 

 

 

インタビュー

 

 

代表取締役社長 菊池康剛(きくち やすたか)さん

ICTの活用に積極的で、2018年からドローンによる測量をいち早く実施しました。自らICTの展示会や講演会にも積極的に参加し、3Dデータ作成ソフトやスキャナー、汎地球測位航法衛星システム(GNSS)などの最新技術も取り入れています。

 

 

 

造成工事担当 新津朋樹(にいつ ともき)さん

川上村統合小学校の造成工事を担当し、側溝および歩車道境界ブロックの敷設工事、駐車場の造成工事を行っています。構造物が完成に近づくにつれ、仕事にやりがいと楽しさを感じる瞬間が増えます。

 

 

 

 

丸共建設が大事にしていること 〜「品質第一と地域密着を貫く」徹底した安全対策〜

 

菊池社長 創業以来、生活拠点となる道路など地域の大事なライフラインを確保する工事を担ってきました。地域に密着し、愛される企業でありたいと願っています。当社の強みは「安全・品質・創意」ですが、安全第一が基本です。社員の安全意識を向上し、労働災害を防止するため、毎年安全推進大会を開催し、今年で38回目になります。

 

安全が確保されてこそ、現場の創意工夫が生まれ、品質も保証されます。自治体の土木工事は安全、品質をクリアする必要があり、一つひとつ違う現場での創意工夫が求められます。品質に信頼をいただき、地域の安心感をより高めたいと思っています。

 

新津さん 今は地域の小学校の造成工事を行っています。歩道になる場所に細かい段差が出ないよう、目地に気を付けるなど、安全性を高め、安心感を持ってもらえるように作業を進めています。

 

 

安全対策の現状 〜ICTと人の融合による安全の追求〜

 

菊池社長 国土交通省が推進する「i-Construction」に対応するため、ハード面の設備投資を積極的に進めています。また、車両運行管理ソフトを導入し、万が一の事故時に迅速に対応するため、録画の確認や場所の把握ができるよう整備しました。ICTの導入により、従来以上に安全性の向上に努めています。

 

 

新津さん 昨日はICTブルドーザを使用して敷均しを行いました。ICTの使用に限らず、現場では安全性に細心の注意を払って作業を進めています。重機作業中はもちろんですが、小中学生の通学路が近くにあるため、気をつけるポイントが多々あります。協力会社とも作業前の調整に十分なコミュニケーションを取るようにしています。

 

 

安全対策の課題 〜KY活動の質のさらなる向上〜

 

 

菊池社長 毎日KY活動を行っていますが、マンネリ化が進んでいると感じることがあります。安全管理の基本となる活動のため、現場には日々しっかり対応してほしいと要望していますが、繰り返し行っていると当たり前になり、形骸化してしまいます。

 

新津さん 現場では同じ作業が続くことがあります。毎日継続していると、どうしても気が抜けることがあり、集中力を保ち続けることが難しいです。また、KY活動が同じ内容になることもやむを得ないと感じることがありました。

 

 

課題を解決する「HACARUS KY」 〜KY活動をAIが補完し、危険ポイントを把握〜

 

 

菊池社長 業界紙主催の建設業ICTセミナーで「HACARUS KY」を知り、導入を即決しました。危険ポイントと労働災害事例がイラスト付きでわかりやすく提示され、新人でもベテランでも注意事項を詳細に把握できるため、社員の安全意識を向上し、会社の強みになると思いました。

また、紙ではなくデータで残せること、現場ごとのKYの統計が取れることも決め手になりました。事故をなくすという観点から率先して導入した方が、社員や協力会社の安全を守ることにつながると思います。

 

 

新津さん 作業名を入力すると、過去の労働災害事例からAIが危険ポイントをイラスト付きで提示します。実際に使ってみて、コンクリートの打設時に「ドラグ・ショベルの運転手の衣服が旋回レバーに引っかかり、アームが突然旋回」という事例が提示され、自分にはない発想でした。現場代理人も「気付かなかった危険ポイントに気付けた」と言っていました。

一方で、想像とは違う事例やイラストが提示され、これは違うと思い、自分で危険ポイントを書き直すこともありました。AIが提示する事例は完璧ではなく、自分で考え、気付くことも大切です。

 

 

導入の効果を現場が実感 〜当初の戸惑いも、今ではもっと使いやすく〜

 

菊池社長 現場導入時に多少の戸惑いはありましたが、使い始めて2ヵ月経ち、順調に運用しています。KY活動時に「タブレットを使うのが難しい」という声に対して、使える作業者が補助しながら交代で実施しています。安全性を高めるための取り組みは今後も続けていきます。

 

 

新津さん これまでずっと紙のKYシートを作成してきたため、最初は電子化に対して面倒くさい、紙の方が早いと感じていました。しかし、慣れてしまえば難しくはなく、理解を深めればもっと使いやすくなると実感しています。協力会社も使用していますが、タブレットがあればサインも画面上でできます。特に便利なのは雨の日です。紙が濡れて文字が見えなくなることがありません。

 

菊池社長 自然豊かな場所で事業を運営しているため、廃棄する紙の削減を意識しています。特に一定期間の保存が義務化されている安全関係の記録は、紙からデータへの移行を進めています。HACARUS KYに関心を持った理由の一つは、紙で管理していたKYシートをデジタル化できる点でした。

 

新津さん HACARUS KYを導入してから、現場掲示を除いてKYシートを紙で出力することはなくなりました。データの保存はExcel形式のエクスポート機能を使用しています。自治体からKYシートの提示を求められた場合も、すぐに提出できます。

 

 

丸共建設が描く”未来” 〜安全第一に、オートメーションに取り組む〜

 

新津さん 建設業界でICTの導入が進み、どんどんやることが増えていますが、私はICTの導入が便利さや仕事の楽しさにつながっていると感じています。HACARUS KYの導入も同様です。

 

 

菊池社長 2024年4月に国土交通省が「i-Construction2.0」を発表しました。取り組みの3本柱である「施工のオートメーション化」「データ連携のオートメーション化」「施工管理のオートメーション化」に追従し、社員一同で取り組んでいきます。これからも社員や協力会社の安全を第一に、地域密着型の企業として、安全と生活品質向上に向けて尽力します。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

丸共建設株式会社
創立:1966年7月
資本金:2,300万円
本社:長野県南佐久郡川上村大深山1218
事業内容:総合建設業、宅地建物取引業、砂利採取販売業、産業廃棄物処理業、石油類販売業、肥料販売業
URL:https://www.marukyokensetu.com/

Case Study事例

ニュースレター購読Newsletter

登録はこちら